ブログは個人の趣味、「ユニーク」

ブログというものは、そもそもの成り立ちからは趣味だと決めつけても差し支えのものでしたが、その後、企業の広報用のブログができたり、アフィリエイトで稼ぐための隠れ商用ブログとでもいうべきものが増えています。つまり、現在では「ブログは個人の趣味だ」という決めつけは間違いです。

いずれにしても、(操作が楽という意味で)気楽な情報整理メディアであることは、昔も今も変わりません。

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さて、もし私が「(いまおまえがやっている)ブログはおまえの趣味にすぎない」と言われたとしたら、「そう言われてもしょうがないかな?」という気持ちを抱くだろうと思います。実際、私は自分の仕事に関わる2つのブログを、趣味的にやっています。ここでいう「趣味的」とは商用ではないという意味合いです。これら2つのブログは、大学院時代を含めると30年近く携わってきた社会教育の一部であり、現時点ではそれぞれの主題が我が社の業務に含まれるので、個人の趣味だとは言い切れません。先日は私のブログを見た出版社から書籍執筆を依頼されました。現在、原稿を書いているところですが、明らかに営業上の役に立っていることを示しています。とはいっても、明白に商用だと言いきれないから、「オマエの趣味だ!」と断定されたら、答えに窮するでしょう。

このように切り口次第で業務になったり趣味になったりする感覚は、自分でやってみないと分からないでしょうね。趣味という点で切り口を揃えたら、趣味であるか趣味でないかの二者択一をせざるをえませんが、一般の趣味にしても、趣味であるなしの線引は難しいですから、あることがその人にとっての趣味かどうかを決めること自体に意味がないのでしょう。

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このブログは、前団長の依頼が発端となって桃太郎少年合唱団の公式な情報を流していたことから、明らかに趣味ではありませんでした。趣味であれば、全く趣が異なるものになります。

それを示すために、もし、私が趣味でやったらどんなブログになるかを試してみようと思いました。というのは建前、本音は「ブログは個人の趣味」という決めつけの旨味の部分を逆手に取った方が(人々にとって)好都合な点があるので、「趣味だ」と位置づけてみることにしました。

※このブログのかつての姿は、PCでは右欄に、スマートフォンでは下の方にあるリンクの「ブログ  2012~2016, abandoned」をクリックすればご覧になれます。

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「暇な奴がやる」もなかなかユニークな視点です。

(※)「ユニーク」は、社会生活上のしがらみ、年齢の上下関係などが理由で、無価値な意見を褒めなければ場が丸く収まらないシーンで用いることが可能な便利な言葉ですね。学生さん相手なら「なるほどそれはユニークな捉え方だ。で、どこに独創性がある?」のように。

「暇な奴がやる」を単純に裏返せば「忙しいからやらない」になると思いますが、論理学的には成り立ちません。それはさておき、これも知人から伝え聞いたことですが、何かやりたくないことがあった場合「忙しい」と言えば許される会議が存在するそうです。

そういうのはアイソポスが書いたポロイ・バトラコイの会議だろうと思いますが、現実世界において「忙しい」と言うときは「やりたくない」の言い換えだったり、かまってちゃんだったり、自分にはタイムマネジメント能力がないとカミングアウトするためだったり、深く関わりたくない相手に対する差し障りのない挨拶語だったり、いずれにしても議論の場で持ち出すのは恥ずかしい言葉です。そして、私は、ほんとうに忙しそうな人が自分から忙しいと宣言したシーンに出会ったことはありません。逆に言えば、なんだか大変そうな人がいたら「忙しそうだね」と言って、自分にできる部分を手伝ってやるとか、そういう使い方が好ましいと思います。

また、第三者が「あの人はいつも忙しそう」と認識する人は、だいたいにおいて、自分が忙しいことに気づいていなかったり、他者が持っている時間に対する思いやりから黙していたり、「忙しい」と口から出すためのわずか1秒の時間さえなかったり、、、、、ですが、「やりたくないことをやらずに済ませるための方便として『忙しい』を使う」練習も一興です。たとえば、

<忙しいので、公式ブログをやめます。>

<忙しいので、パトロール(※)はやめます。>

「自分は忙しい」と主張する人々に対して、上のように私が言っても何ら差し支えはないということになります。それをやって良かったのだったら、桃太郎少年合唱団のブログは5年も続かなかったでしょう。

(※)パトロール=インターネットに問題となるかもしれない情報が流れていないかをチェックするためのウェブサーフィンで、情報発信者のノルマである。

 

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