今年(2017年)の定期演奏会、チラシ

桃太郎少年合唱団の今年の定期演奏会(第55回)は、11/23(木)に、小橋の岡山市民文化ホールで開催されます。

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上のスライドショーの画像は、仕事のストレス解消として作ったチラシもどきで、日程と回だけは正しい内容です、、、今回は息子の最後の定期演奏会なので、どうせならこんなチラシを作ってもらえたら嬉しいと思いながら作りました、、、、ということにしておきます。

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手持ち材料を使って時間をかけずに作ったので、完成品ではなく、解決すべき課題が残っています。現在では必須のCUD(カラーユニバーサルデザイン)への対応も検討できていません。いずれにしても個人の著作物なので転載も転用もしないでください。

背景の写真は自分の研究や仕事用に撮りためてきた数万枚の中から選んだ写真をレタッチしたものです。写真は基本的には趣味ですが、建築系の大手出版社の編集長からプロ並みとのお墨付きをいただいたことがあり、市販本の表紙や挿図で使うなどビジネスのネタとしても使っています。でも、この手の写真は素人が偶然に撮影できる場合があるので、その年の演奏テーマをみんなが意識して写真を撮りためていれば、良い写真が無料で手に入る可能性があります。いまは画像処理を施さずに掲載するようなことはしないので、スマートフォンの写真でも大丈夫です。

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チラシ案で使った団員のステージ写真は、去年の定期演奏会で、チラシのイメージを想定しながら保護者数名で撮影したものから選びました。定期演奏会の準備にカメラを持参するような人たちは、それなりの腕の持ち主なので良い写真が取れました。

難しいのは、人数が少ないので真正面から撮った写真には寂寥感が漂うだけでなく、隙間が多すぎてチラシ全体としてのレイアウトが無様になりがちです。ですから、正面からの写真は背景を工夫しなければなりません。(だから斜め方向からのアングルにして、団員が少しでも密に並ぶような写真を撮影したわけです。)

さらに困ったことに、シンフォニーホールでも、市民文化ホールでも、背後の壁がそのまま使えないのです。チラシの紙面全体において、これらのホールの背景は印象を損ねる要素です。というのは、全体の色調バランスがとれないのです。シンフォニーホールの背景のテクスチャはきれいだけれど色味が団服の色と合いません。市民文化ホールの背景の色味は悪くないけれど、経年劣化が印象を損ねます。数年前、オリエント美術館で演奏したことがありますが、あそこはそのまま使っても大丈夫な壁仕上げでした。コンクリート表面をはつった(=叩いて表面をけずって凹凸をつけた)マットで(=光沢感がなく)明るい中性色(=ライトグレー)の壁なので、同じくマットな団服と馴染みます。よく晴れた日に吹き抜け下部で演奏したので、明るさやコントラストも良い具合でした。

もっとも安直な方法としては、四角い写真の周囲をぼかして、背景色と何となくなじませる手もありますが、ぱっとしたものにはなりません。背景の壁を消去して、団員の姿だけを残せば間違ったビジュアルデザインにはならないはずです。

背景の消去は、私は1990年代初頭から使い続けているAdobe Photoshopでやりますが、いまは素人向けツールで十分に可能です。Photoshopに近い機能をもつGimpという無料ソフトもあるのでパソコンさえあれば、コストゼロでできます。所要時間は、荒くてよければ数分、丁寧にやっても20分くらいです。上のはそのまま印刷するわけではないので、数分の荒い処理で終わらせています。

ステージの背景だけでなく、床の色もわりと障害となります。斜めからのアングルでは、紙面の中で強い指向性を発揮するので、困ります。むしろ正面からの全体写真を使う場合の方が、ステージ床がもらたす水平の色の帯を背景に馴染ませながら援用することが可能となります。この点で、団員の密度とステージ床の状態が矛盾するので、それぞれに適した手法を選ぶ必要が生じます。といっても、デザイナーなら誰でも考えつく、ごくありふれた一般的な手法で十分です。

ところで、使った写真はリハーサル中に撮したものですが、全員が入った写真を撮るのは困難です。主役が欠けた写真を広報に使ってよいとは思いません。ストックが必要です。ステージではなくても、団服を着る機会には、必ずチラシでの使用を想定して写真を撮りためておくべきです。去年の定演では、こんな構図が望ましいということを話したら、みなさん上手に撮してしてくれました。考えながら写真を撮る習慣の人は、レイアウトや構図を意識できる力を持っているので、コンセプトを容易に理解できるし、結果も良いわけです。

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手でサイン 右.pngさて、私は詳しいことは知りませんが、桃太郎少年合唱団のマークは当時の著名なデザイナーがデザインしたらしいです。単体で見ると古めかしい印象を与えかねませんが、様々な時代の建築物、自然の風景、イラストっぽい写真など、バックグラウンドで使用した画像によく馴染むことに、チラシなどを制作しているときに気づきました。マークは普遍性のある良いデザインだということです。現代的には、桃太郎少年合唱団のゆるキャラとの2本立てにして、適宜使い分けるといいのでしょう、if they can find a talented designer nearby.

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ところで、ゆるキャラを使ったり子供っぽいフォントを使えば子供受けすると考えてデザインされたようなチラシやパンフレットを目にすることがありますが、それは何かを根本的に間違えたデザインです。デザインの素人がよくやる過ちで、最近見たものの中では、総務省のとある資料がそうでした。幼稚なフォントの利用により、ものすごく良い内容が台無しになっていました。ビジュアルデザインの質が低いと、入り口に入る前に興味を失わせるという好例です。

 

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